広告を出す側の気持ちになって誇大広告を見抜け!!
林:前回に引き続き、FC広告を見る注意点を教えてください。
竹村:前回、FC広告はいいことばかり書いていて、健康食品や健康器具の広告のように個人差があるし全てその通りになるとは限らないということを話しました。
内容のどのくらいが本当かと聞かれると、答えようがありません。
それを見抜いて、その広告と戦っていくには広告をつくる側にならないとわかりません。
林さんも武田塾の広告をアントレなどに出していたからわかりますよね?
林:わかります!
竹村:実際に広告を出すというときに、最初林さんは正直に書きたいと言っていました。
でも、僕はそれを止めたと思うのですが、なぜだったかというと正直に書いたら他のところより全然儲からないように見えてしまうからです。
竹村:全然武田塾は儲かるのですが、それをそのまま書くとほかのところの3分の1くらいに見えてしまう。
林:武田塾はストレートに書いて儲かってるのが出るのですが、それ以上に儲かっていると書いてあるところが多いです。
結局、議論の末にほとんどそのままの内容で広告を出しました。
広告に審査がない!?上手な表現で他のところに負けない広告が作られる
竹村:おかしな広告に引っかかる人は情報の読み取り力が悪いということです。
1番の問題点は、広告に審査がないことです。
リクルートはちゃんとした会社で、実際に求人広告の審査は厳しいです。
竹村:ところがリクルートがやっているアントレという雑誌のFCの広告は審査があるようで、ないです。
こういう表現はいけないというのはたくさんありますが、例えば上手く表現していいことを書くことができるのです。
実態を切り取って上手な見せ方でいい広告をつくるようになります。
竹村:他のFCもみんなそうやっているから、いい見せ方をしないと他に負けてしまうことになるので、同じようないいところばかり見せることになります。
未経験の方で年収1000万円続出!などの表現がありますが、いったいどれだけ続出しているのか?というと、1人でもいればそう書けます。
竹村:平均といって資料をちゃんと出しているかというと、きちんとした資料がなければ平均と書けないわけではありません。
出す資料はこっちから出すだけだから、ある期間を区切って3人中1人の数字を提示するだけです。
あとの2人は達していないにも関わらず、1人の数字を平均として提示することができます。
そういう広告でも出せてしまうのが1番の問題点です。そうなっているのを理解するべきです。
林:武田塾の広告も別に何の数字のチェックもありませんでした。
竹村:最初は凄くもったいつけられます。最初はもったいつけるけどそのあとはスルーされてしまいます。
みんな同業他社を見るので、同業他社よりも悪くしたくはないと思います。
嘘はつかないけど、上手な見せ方を一生懸命考えた広告を出します。
林:武田塾を他社の書き方に合わせたらとんでもない広告になりますね。
竹村:いいところだけ取ったら年収3000万円の人が続出してしまいます。
林:開業1ヵ月で回収とかもありえます。
竹村:FC広告には問題点があるので、その見方が大事になります。
次回さらに詳しく解説します。