「コメダ珈琲」はいくらかかるの?
林:竹村さん。「『コメダ珈琲』ってフランチャイズ加盟するのに、どのくらいのお金が必要で、どのくらい儲かったりするんでしょうか?」という質問です。
竹村:まず「コメダ珈琲」というのは、ほぼ全店舗がフランチャイズで、この三~四年あたりで急激に拡大しました。その余波で「コメダ珈琲」を模倣した店舗も乱立しています。元々、名古屋を中心としたローカルなフランチャイズでしたが、五年ほど前から全国にフランチャイズ展開を開始しました。僕も「『コメダ珈琲』に加盟しようと思って営業の方とお話したのですが、一億円以上が必要だと言われました。非常に悩んでいます」という相談をよく受けます。
初期投資額一億円!
林:喫茶店で初期投資額一億円とは、どういうことでしょうか?
竹村:「コメダ珈琲」の場合、500坪ほどの敷地を借りる必要があります。それこそが美点だからです。加盟金は300万円強程度で、保証金などを合わせてもさほど高額ではありません。物件取得費、その他設備などに費用が割かれています。対して、利率は15%程度。加盟説明会では、初期投資の回収は六~七年あたりが目安だとされています。
竹村:にもかかわらず、僕の知り合いのマルチフランチャイジー、メガフランチャイジーの社長さんは複数の「コメダ珈琲」を出店しています。
林:堅実なフランチャイズを好む方が一定数いらっしゃるということでしょうか?
高額だからこそ堅実!
竹村:「コメダ珈琲」は初期投資が非常に高額である代わりに、好不調の波がなく堅実なのです。なので、取り組まれている社長さんに伺うと、ほぼ説明会通りに回収できています。
林:では、竹村さんに来た相談は「一億円以上かかるけど、加盟してもいいのだろうか?危なくはないの?」ということでしょうか?
竹村:一億円もあったら、選択肢はいくらでもあります。選り取り見取りなので、迷われているのでしょう。
林:個人で一億円も投資できるものなのでしょうか?
竹村:無理です。つまり「コメダ珈琲」は、会社が取り組むような法人向けフランチャイズといえます。
林:次回は「コメダ珈琲」について、もう少し詳しく教えてください。