会社がつらい、辞めたい、フランチャイズしたい!

:竹村さん。「会社がつらい、辞めたい、フランチャイズしたい」という相談が来ています。

竹村:これは比較的に多い相談です。

:現在、相談者さんはブラック企業に勤めているようです。

竹村:林さんのお知り合いだと伺いましたが、年はおいくつですか?

:30代後半です。

竹村:年収はどのぐらいでしょうか?

:500~600万円程度です。

竹村:サラリーマンで500~600万円というのは、年収としては低くないと思います。ただ、やはりつらいのでしょう。転職回数は多いのでしょうか?

:今までに転職したことはありません。

大変真面目な方なのですが、だからこそ無理をしてしまい、ついに限界がきてしまったということだと思います。

竹村:ご家族はいらっしゃいますか?

:独身です。

竹村:独身ならば選択肢は豊富ですが、難しいことに変わりはありません。まず、転職経験がないということは我慢強いとも取れます。ただ、その特性が起業に向いているかどうかは一概には言えません。

:公庫の面談受けはよさそうな気がします。

転職回数は起業の向き不向きと関係ありません!

竹村:確かに、公庫の面談は複数の転職経験がある方よりも、1つの会社に長く勤務していた方のほうが有利です。ただ、僕は転職回数と向き不向きは関係ないと思っています。起業とサラリーマンは別物だからです。実際にわれわれの友達の三原社長は転職を5~6回もしていますが成功しています。エネルギーが余ってしまうタイプの方は転職しやすいのですが、それは経営者としては必須の素質です。一方、フランチャイジーは忍耐強さ、真面目さが求められるので、相談者さんの人柄が活きればいい結果になると思います。

:通常であればこのようなストレートな質問は門前払いです。

竹村:それはそうですが、これも何かの縁なので一度お会いさせていただきたいと思います。ただ、一般論ですが、会社が不満だからといって起業するとほぼうまくいきません。最近、転職を重ね過ぎて行き場がなくなってしまった方の相談が本当に多いのです。林さんならば、40歳で4~5回もしている方が面接に来たらどう思いますか?

:微妙です。

新しい一歩を踏み出そう!

竹村:「A.ver」でも厳しいでしょう。堅実な会社であればなおさらです。そうなると、転職より社長になるほうが理に適っています。エネルギーがあり余っている方には正しい選択です。それに今は、お金を借りやすいので非常にチャンスです。

竹村:1000万円ぐらいであればすぐに借りることができます。サラリーマンを辞めて起業する際、即行動できる環境になっています。詳しいことはお会いしてからでないと決められませんが、新たな人生に一歩踏み出す機会になると思います。

:つらいことをし続けるのはよくありません。

:人生は楽しんだ者勝ちです。

竹村:せっかくのチャンスですから、活かしたほうがいいと思います。