フランチャイズの30%はブラック!?
林:竹村さん。ブラックなフランチャイズについて、もう少し詳しく教えてください。復習をすると、一番酷いのは詐欺目的のフランチャイズ。これは滅多に出くわすことがないので大丈夫ということでした。ですが、一生懸命に取り組んだ結果、大半が頓挫してしまったフランチャイズが、全体の30%程度に及んでいるということでした。
竹村:本部が募集を続けているというのが問題なのです。
林:ですが、加盟説明会に行くと十件中三件はそのようなギリギリ状態のフランチャイズ。皆さんのためにも、社名を公表してほしいと思います。
竹村:全員が失敗しているわけではなく、軌道に乗っている方もいます。ですが、限りなくブラックに近いグレーなフランチャイズというのは、甘い営業マンの言葉に乗せられて加盟してしまったら頓挫する確率が高いので、注意していただきたいと思います。
新規加盟者の半数以上は泥沼状態?
林:では、あるブラックのフランチャイズがあったとして、100人加盟したら何人程度が理想通りの結果になりますか?
竹村:理想通りになるのは10~20%です。
林:では、80~90%は理想通りにはならないのでしょうか?
竹村:半分は赤字でしょう。
林:では、上位の10~20%の年収はおいくら程度でしょうか?
竹村:600万円程度でしょう。
林:では、下位の80~90%の赤字ではない方の年収はどうでしょうか?
竹村:250~300万円くらいでしょう。ギリギリ食べていける範囲になります。
林:では、さらなる下位の、赤字になる方はどうでしょうか?
竹村:辞めて去っていく方々です。
林:では、大体の加盟金はいくらでしょうか?
竹村:全部含めて400~500万円程度です。
林:初期投資の400万円に対して、上位の10~20%が年収500~600万円。下位の大半が年収250万円、もしくは廃業してしまうということでしょうか?
竹村:なので、これは加盟してはいけないフランチャイズです。限りなくブラックに近いグレーと僕は呼んでいます。一応この動画はYouTubeで一般に公開されるものなので社名は伏せています。僕のところに相談にきた方にはお教えして、注意を促しています。
林:逆に我々としては、ブラックへの加盟を検討しているとお聞きした瞬間にピンと来ます。
竹村:情報戦的なところがどうしてもあります。
林:ちゃんと調べたりすれば、注意すべきフランチャイズというのはわかるのでしょうか?
竹村:被害者の会まではいかないものの、近しい批評は見受けられます。やはりどこかおかしいわけです。それはわかるはずです。
ブラックを見抜くポイント
林:では、ブラックかどうかを見抜くポイントとしては、どういったものがありますか?
竹村:時系列で見ることです。創業年月や歴史を見るとよいと思います。明記、明言をしなかったりもしますが、そこを逆手にとってストレートに、フランチャイズの店舗数の昨今の推移を尋ねてみるとよいと思います。やましさがある場合、言いよどむかもしれません。
林:では、嘘をつかれた場合はどうすればよいのでしょうか?
竹村:仮に50店舗増えると同時に50店舗減っていたらとしたら、加盟してもらえなくなりそうなので正直には答えません。ですが、ぎこちなさや違和感があるので見抜けるはずです。
林:五年間変わらずに全国200校舎、という説明をしたりということでしょうか?
竹村:全国200校舎もあり、展示会でフランチャイズ募集していて、広告も出している。通常、増えるはずです。一体去年いくつ減ったんですかという話です。なので、「ヒーローズ」を僕が手伝っていたときは、一校も撤退がないというのを売り文句にしていたわけです。
林:つまり、全国200校舎をキープしているとしても、増減数が同じ場合がある。プラマイゼロだと危ないフランチャイズだということでしょうか?
竹村:更新率というのもあります。オーナーさんが次の五年を更新するかしないか。契約が終わってから辞めるのならまだマシです。途中解約がたくさんあるところは完全にブラックです。
林:では、次回もう少しブラックについて教えてください。