「おそうじ革命」はどうなの?
竹村:竹村さん。前回の続きをお願いします。
林:前回、ハウスクリーニングは業界として成熟してしまっているので、価格競争が激しく集客も難しいと説明しました。「おそうじ革命」ですが、2010年に創業しています。ネーミングからして「おそうじ本舗」の人気にあやかろうとしたフランチャイズであると察せられますが、ホームページを見る限り若干の変更点があるようです。移動手段をバイクに変更したりできます。
有名な「おそうじ本舗」か、「おそうじ本舗」ではできないアイデアを詰めた「おそうじ革命」か、業務内容は同じだとしても非常に悩ましいところだと思います。ただ、「おそうじ革命」には一つの疑問点があります。ホームページには2017年12月に5店舗、オープン店舗数は全国で52店舗と書いてあります。ですが、フランチャイズ参入後、2年間で60店舗の契約を結ぶとなっています。
竹村:遠回しにうまくいかない場合が多いと明記しているようなものです。
将来性ならば便利屋!
林:おそらく「おそうじ本舗」を研究して、より加盟金を安くして、サービスを向上させて加盟を集めたのでしょう。にもかかわらず、現在では52店舗しかありません。どのような不幸があったかはわかりませんが、どうもうさんくさいです。最後にハウスクリーニング業界についてまとめると、成熟した業界なので苦戦を強いられることは間違いありません。
ですが、逆に考えると企業が参入してくる恐れはありません。価格競争で利益が出ないということは、従業員を雇ってまで参入するメリットがないということです。また、価格競争も最低まで下がることはありませんので、堅実なビジネスを展開できます。似たような業界に便利屋があります。これからは生活の補助が必要になるお年寄りが増えてくるので、将来性も高いといえます。
ただ、残念ながら評判のいいフランチャイズがありません。調べていただいたらわかりますが、メジャーなフランチャイズはネットで総叩きを食らっています。評判のいいフランチャイズが今後現れれば、ハウスクリーニングよりも時代の波に乗れるかもしれません。