違約金はどうなるの?

:竹村さん。前回に引き続き、「フランチャイズに加盟して失敗したらどうなるの?」というお話です。意外と自己破産はないということですが、違約金のほうはどうでしょうか?

竹村:多くの場合、契約書には違約金が発生するとの記載があります。ただ、実際に違約金を請求する本部は少なく、しっかりと交渉すれば大丈夫です。

:では、請求されてしまうケースとは、どういったものでしょうか?

竹村:本部があまりにも怒っていて、請求されてしまったケースは二件ほど見たことがあります。

コンビ二の場合

竹村:ですが、一般的には本部のほうも多少の責任を感じて請求を控えます。また、コンビニによくあるケースですが、本部から借金をするフランチャイズがあります。Cプランなら、多額の借金が本部に残っているわけです。

:「セブンイレブン」をつくるとき、Aプランならいくらでしょうか?

竹村:Aプランというのは、元々所持していた店舗を「セブンイレブン」に変更するというものです。物件以外の費用は、大体600~700万円。なので、店舗、在庫を含めると2000~3000万円も必要になります。

竹村:Cプランでは、最安値で100万円です。

:Cプランは、2000~3000万円を本部から借りているということ。

竹村:その2000~3000万円の借金は違約金とは別物です。その返済額に違約金を上乗せするのは流石に酷なので、借金の返済だけで済むケースが多いのです。

:ではやはり、フランチャイズに失敗して、2000~3000万円の借金を抱えるケースもあるのでしょうか?

竹村:2000~3000万円はあり得ませんが、コンビニだったら1000万円程度です。コンビニの場合は、本部から借金をするので、その分の額が残ってしまいます。

政策金融公庫以外はリスクが高い!

:政策金融公庫だったら、緩やかなリスケができる。保証もないから、会社を潰せばいいということでしょうか?

竹村:基本はそれで終わりです。

:ということは、政策金融公庫を利用せずフランチャイズで独立するというのは、リスクが高いということでしょうか?

竹村:絶対にやめたほうがいいです。利率が低いとか、そういう問題ではありません。

:結論としては、違約金を請求されるケースは少ないが、ただ、政策金融公庫を利用しないケースだと、借金が残ることもある。次回、もう少し詳しくお願いします。