フランチャイズで失敗したら?
林:竹村さん。今回は「フランチャイズに加盟して、失敗したらどうなるんですか?」という相談です。自己破産、引き継ぎの問題、失敗後の行く末について、教えてください。
自己破産は意外と少ない?
竹村:まず、自己破産というのは、加盟しているフランチャイズにもよりますが、世間で思われているよりも非常に少ないケースです。常日頃、金融政策公庫をオススメしているのは、無担保無保証だからです。たまに、個人で莫大な資産を持っていて、銀行から借りる方がいますが、銀行は個人保証をするので、最悪の場合は自己破産になります。政策金融公庫は返済できなくなっても、リスケすれば助かります。
林:緩やかに返済するということでしょうか?
安定したフランチャイズなら引き継ぎも安心?
竹村:実際に、サラリーマンに戻って返済を続けている方もいます。次に引き継ぎの問題ですが、本部がそのまま直営として継続するというケースもあれば、他のオーナーが購入するというケースもあります。元から不安定なフランチャイズでは期待できませんが、能力差によって業績にバラつきがあるのが大半のフランチャイズです。その中で順調な方が辞めた方の店舗を譲り受けます。
初期投資が高額なビジネスだったとしたら、引き継ぐほうにもメリットがあるからです。失敗した店舗を再生していき、拡大していくオーナーさんも多くいます。
林:ビジネスモデルの問題ではなく、手腕の問題だということ。
竹村:リスクヘッジにもなりますので、全体的に安定しているフランチャイズへの加盟をオススメします。
林:結論としては、意外と自己破産は少ない。
竹村:次回は違約金についてご説明していきたいと思います。