ブルーオーシャン・ニッチの意味

林:ニッチでブルーオーシャンなFCを教えてくださいと言う相談が来ています。

竹村:ニッチとブルーオーシャンは厳密に言うと違いますね。
ブルーオーシャンはどんなものかわかりますか?

林:競合がいなくて広大な海が広がっていて、全部俺のものみたいなイメージです。

竹村:ブルーオーシャンと対になるレッドオーシャンは競合が食い合っていて血が流れていて、血の赤になっている。
競合がない、というのがブルーオーシャン。だからブルーオーシャンは発見した人、先に行く人が偉いのです。誰も気づいていないのを発見するのがブルーオーシャンで、ほとんどそんなものはありません。
FCでブルーオーシャンの市場ですと言って紹介するものもあるのですが、それを見るだけで僕はここはダメだなと思ってしまいます。

林:ではニッチとはどういう意味ですか?

竹村:ニッチはもともとは棲み分けを意味しています。
棲み分けっていうのは、もともと生物学で、確か魚のヤマメとイワナが、同じ上流域に生息しているのですがふたつの領域にバラバラに棲み分けて食い合わないという状態を表しています。

林:一般的には細くて綺麗な女性が好きな人が多い中で、ラ・ポッチャポッチャみたいなお店が流行る、ということですか?

竹村:そのようなものです。棲み分けている、食い合わないという意味ですね。

ニッチでブルーオーシャンは発想が間違い

竹村:ニッチな市場はありますが、市場が狭いです。提案書を見て見ると、今はニッチですけどこれがブルーオーシャンです、というのもあるのですが、そんなことがあるわけないです。
iPhoneの画面修理のFCの提案資料にそのように書いていました。
「今はニッチですがブルーオーシャンです」
女の子の携帯の画面を見てください、7割が割れています、と。
それは極端だったと思うのですが、ニッチでブルーオーシャンのものを見つけるという発想が間違っています。

なぜ間違っているかというと、ニッチは流行らないんです。
ブルーオーシャンは、これから伸びるものでそれを発見するのは、ないとは言わないけども本当に100に1つくらい難しいです。
ブルーオーシャンだと言っているものは実はブルーオーシャンじゃないものがあります。
このあたりについては、武田塾と絡めてお話ししたいので次回、引き続き説明します。