そもそも、フランチャイズってなに?
林:竹村さん。今回は「フランチャイズってなんですか?」という質問です。
竹村:加盟側、本部側で違います。本部側からすると、多店舗展開するための一つの手法です。フランチャイズという仕組みを使って「武田塾」という塾を全国に拡大していきます。加盟側はさらに個人、法人で違います。個人では、フランチャイズに加盟することによってノウハウを丁寧に教えてもらえるので、未経験でも開業できます。法人ならば、まったく未知の事業に異業種として進出できます。加盟側、本部側ともに成功したいという思いは共通しています。それをマッチングするのがフランチャイズです。
林:フランチャイズで一番の有名どころはどこになるのでしょうか?
竹村:代表ではありませんが、相談などでよく尋ねられるのはコンビニです。また、僕自身の実績でいうと「東進衛星予備校」「ガリバー」「牛角」。さらに、林さんの「武田塾」。
林:「モスバーガー」「サーティーワン」もそうでしょうか?
竹村:元々「モスバーガー」は、脱サラの個人向けのモデルでしたが、今では難しくなっています。「サーティーワン」は広告では募集していません。取り組んでいる方々が拡大しています。
林:あとは「マクドナルド」。
竹村:「マクドナルド」も以前と比べると、かなりフランチャイズ化しました。
林:塾だと「明光義塾」「スクールIE」「河合塾マナビス」。
竹村:個別指導塾はフランチャイズだらけです。飲食系、マッサージ系。とにかく世の中にはフランチャイズがたくさんあります。
フランチャイズの影も見せないフランチャイズ
竹村:フランチャイズというのがわからないフランチャイズもあったりします。
林:具体的にはどのようなフランチャイズでしょうか?
竹村:「鳥貴族」です。募集はしていませんがフランチャイズです。募集をせずに業績を伸ばしていくという社長の考えに基づいています。なので、一般的にはフランチャイズだと認識されていません。
ディズニーランドは隠れフランチャイズ?
竹村:フランチャイズに近似した仕組みもあります。僕からすると「ディズニーランド」も一緒です。アメリカの「ディズニー社」にロイヤリティみたいなものを払っています。
林:アメリカの「ディズニー社」のビジネスを日本にまで拡大しているという捉え方でしょうか?
竹村:ライセンス契約という方法ですが、新しいノウハウがアメリカから申し渡されて、新しいアトラクションがつくられていき、その分売り上げの何%かを支払います。昔「ディズニーランド」を模倣した「ドリームランド」というものが横浜と奈良にありました。これは単に真似をしただけで、仕組みとしては平凡でした。ノウハウも風任せのようなものだったので結局は撤退してしまいました。「ディズニーランド」が常に新鮮なのは、フランチャイズ的なよさがあるからだと思っています。
まとめるとフランチャイズというのは、本部側からすると、事業を拡大する手法。加盟側からすると、個人だけでは難しい商売を短期間で身につけて成功させるための手法です。
林:詳しく解説してくださり、ありがとうございました。