モスバーガーの創業者は元証券マン!
林:竹村さん。「モスバーガー」の創業者が元証券マンだったとは思いもしませんでした。
竹村:「モスバーガー」は、今となっては前回お話したように4000~5000万円かかるようになりました。また、加盟する際にレポートを提出しなければいけません。お金を用意したら誰でもできるというわけではないのです。店舗をいくつか訪問して、気にかかったことや「モスバーガー」に取り組みたい理由のようなことをまとめなくてはいけません。聞くところによると五、六回提出しても駄目な方もいるようです。
林:加盟させる側が適任かどうかをレポートで判断するということですか?世の中のフランチャイズの中には、資料請求しただけで毎日のように加盟の催促電話をかけてくるところもあるというのに、レポートが基準に満たなかったら突き返されるというようなフランチャイズ本部だということでしょうか?
竹村:「モスバーガー」の考え方に賛同する人をしっかりと厳選しているということです。一つ一つ手作りするわけですから、考え方にまとまりがなければ、店舗によって味が違ってしまいます。なので、割と味に大差はないはずです。
林:それはやはりレポートの効果でしょうか?
竹村:レポートに象徴されるような仕組みづくりです。平均値になる仕組みづくりがされているのだと思います。あと、特徴的なのがロイヤリティです。武田塾は何%でしょうか?
林:15%です。
竹村:に対して、「モスバーガー」はなんと1%です。
ロイヤリティ1%のカラクリとは!?
竹村:良心的な本部だと思いますか?
実情は違います。実情は簡単なカラクリで、パン、ソースなどを全て本部から購入する必要があるからです。1%では到底成り立ちません。
林:実質は何%ぐらいなのでしょう?
竹村:実質は5~6%だと思います。「モスバーガー」のソースは、店舗でつくることができません。購入しなくてはいけないわけです。ですが「モスバーガー」が特別そうだというわけではなく、飲食のフランチャイズ自体、加盟金ゼロ、ロイヤリティゼロが定番化しています。
林:実際、「モスバーガー」の利幅は大きいですか?また、費用は4000~5000万円かかりますが、回収期間はどれぐらい長期なのでしょうか?
竹村:私の勉強会での知り合いのタカハシ社長という方は「サーティワン」と「モスバーガー」を経営していますが、ここのところは業績はよいとおっしゃっています。投資を回収するには4〜5年ほど必要だと思います。
林:タカハシ社長にも是非、フランチャイズチャンネルに出演していただきたいです。竹村さん、「モスバーガー」について説明していただき、ありがとうございました。