「モスバーガー」を引き継ぎも楽じゃない!

:竹村さん。前回の続きをお願いします。

竹村:「モスバーガー」のオーナーは平均60歳で、チャレンジ精神よりも現状維持に偏りがちです。この高齢化の対応策としては引き継ぎが挙げられます。ところが、引き継ぎがうまくいかないのです。とある「モスバーガー」のオーナーは、息子の事業へのモチベーションに頭を抱えています。

竹村:お父さんは脱サラのリスクを背負ってチャンスをもぎ取りましたが、息子はその苦労を知りません。高齢化の引き継ぎにはそのようなギャップも生まれます。関西で「サーティワン」と「モスバーガー」を6店舗経営されているT社長という方がいます。林さんもお知り合いですが、あの方の年齢はご存知でしょうか?

:65歳ぐらいでしょうか?

意欲のある方にとっては譲ってもらうチャンス!

竹村:70歳です。T社長はその6店舗を店長たちに引き継いでもらおうと考えましたが、店長たちは敬遠しました。「サーティワン」はほとんど利益が出ないため閉店しても構いません。ただ、「モスバーガー」は1店舗で約500万円、個人で経営すれば約700~800万円の収入になります。本当にやる気のある方が現れれば頭金を積み立てさせてから本部に紹介するそうです。

このような話は、実はチャンスでもあります。今から「モスバーガー」に着手したいという方には持ってこいの話です。一から「モスバーガー」に着手しようとすると、5000~6000万円になります。情熱と意欲を持った方であれば、おそらく安く譲ってくれると思います。次回は「モスバーガー」について、もう1点だけ説明します。