マンマチャオがコインランドリー以外にやっている事業とは?
竹村:三原社長、今回は話題を変えて、あまり知られていませんが、マンマチャオさんではコインランドリー以外の事業もされていますよね。
三原:はい、やっています。
竹村:それについて聞かせてください。まずは何をやられていますか。
三原:デイサービスを2店舗やらせていただいています。
竹村:介護を2店舗ですね。
三原:あとは低価格のカットサロンというと聞こえがいいですが。
竹村:1,000円カットみたいなものですか?
三原:はい、うちは1,200円ですが、そのようなものをやっています。
竹村:いつ頃始められましたか?
三原:介護は3年ぐらい前からです。
コインランドリー以外に介護とカットサロンを始めた理由に迫る!
竹村:利益が伸び始めた頃からですね。なぜですか?
三原:コインランドリーも儲かり始めた頃ではありましたが、それほどでもなかったのです。机上の空論ですが、お年寄りが増えてきて高齢化社会を迎えているという新聞や雑誌などのマスコミ報道をよく目にしていて、介護のビジネスでかなり儲けている方もいらっしゃるので、これはいい業態だなと思いました。隣の芝生は青く見えたということです。
竹村:そういうものですよね。
三原:実際にやってみたら、隣の芝生は青くはありませんでした。
竹村:コインランドリーより儲からなかったということですか。
三原:儲かりませんでした。
竹村:コインランドリーが儲かるということを改めて実感できたのならある意味良かったのかもしれませんね。
三原:儲かるかどうかもありますが、何しろ社員が集まらなかったのです。
竹村:それはコインランドリーのような商売をやってきたバチが当たったということですか。
三原:そうですね、全く人を使わない仕事をやってきましたから。
竹村:大変でしたか。
三原:本当に大変でした。募集広告を出しても、資格を持っている人でなくては駄目なので、狭き門になってしまいます。「きつい・汚い・危険」という、非常に大変な仕事なんですよね。その上、大変だ大変だとマスコミでも言われているので、余計来ないところに資格が必要となると本当に人が来ないのです。そして、来たと思ったらすぐに辞めてしまいます。
竹村:機械は文句も言わないし、辞めないですからね。
三原:ブラックって言われませんし。
竹村:確かにそうですね。カットサロンの方はどうですか。
三原:もちらも隣の芝生が青く見えて、反省せずにやってみたら、やはり青くなかったです。
竹村:同じですね。今度も人ですか?
三原:やはり人ですね。同じように床屋さんの免許を持っている方しか募集ができないない上に、私辺りがこの業態は面白いのではないかと思った頃にはもう遅く、巷にQBハウスさんなどの大手さんが多数いました。
竹村:立地も関係ありますか?
三原:立地もありますが、やはり何が強いかというと、いい人材は大手に行ってしまうのです。そこに行かなかった方を私達が採用しているわけです。さらに、私達のところに勤めている方も、また大手に転職してしまって、カットをする人が何人もいなければ店舗が回らないので、どうやっても仕事が進みませんでした。
竹村:確かに、低価格カットサロンは収益的にはかなりギリギリのところでやっていますから、給料を上げて高い人を雇うというわけにはいかないですよね。
三原:その通りです。
竹村:それができれば恐らくいい人も来ると思いますが。僕はてっきり、コインランドリーをやっているオーナーさんに次の事業として勧めるためにその介護とカットサロンの2つをやっているのかと思いましたが、そういうわけではないのですか。
三原:資金が豊富で、投資したいと考えている加盟店が沢山いるのでうまくいけばそうしたいと思っていました。コインランドリーは3つほどやると飽きてしまうのです。法人であればG-7さんのように50店舗あるようなところもありますが、個人では3つやると飽きてしまって、4つ目ではなく何か違う業態をされるんですね。それで大体失敗して資金を全て失ったりしてしまうのですが、そうならないように、カットサロンやデイサービスという選択肢を提示したいと考えました。しかし、そもそも直営店がうまくいっていないのでまだ選択肢として出せない状態です。
竹村:なるほど。でも、今コインランドリーをやっている方が別の業態を考えていくことはとても重要だと思います。
三原:重要なことですよね。
竹村:また一緒に酒を飲みながら考えていきましょう。
三原:わかりました。ありがとうございます。