マンマチャオの真似をして始めた競合会社との違いは何?

竹村:三原社長、今日はコインランドリーの他の競合会社について少し語っていただけますか。

三原:はい。

竹村:今のこのコインランドリーブームは、三原さんが本を出したところから始まりましたよね。コインランドリー業界というものが不動産投資をしている人達の間で盛り上がってきて、がっちりマンデーに出て、そこから一気にコインランドリーというものの認識が変わってきました。三原さんがいわば業界自体の営業マンとして流行らせたものに対して、ここぞとばかりに皆出てきて、そのまま真似をしたり、ただ機械だけを押し売っていたりするような状態です。その辺について聞かせてください。

三原:フランチャイズという体をなしていない、単なる機械の販売だけをしているコインランドリーフランチャイズがほとんどです。経営指導もなく、ロイヤリティを取らない代わりに何もしないというフランチャイズまがいのところが沢山あります。

竹村:三原さんのところが加盟金もロイヤリティゼロでフランチャイズだと言っているから、それだけ真似すればいいと思っていて、全く違うものになっているのですね。

三原:そうです。私達は日本全国の沢山のパートさんに、こちらで交通費と食事代を負担した上で横浜の中華街に来てもらい、研修をするということもやっています。

竹村:1日1,000円で掃除をしているおばさんを含めた多くのスタッフを全国から呼ぶようなことは普通しませんからね。

三原:その会にはオーナーは呼ばないようにしています。勿論オーナー会も年に数回実施していますし、来月はラスベガスの洗濯機の展示会を見に行くツアーも予定しており、ゴルフコンペも開催しています。フランチャイズはやはり仲間作りが大切です。

竹村:やはり成功している三原さんのところを真似するのですね。「フランチャイズと銘打てば集まるんだ」と思い込んで、加盟金ゼロ、ロイヤリティゼロだったらすぐできますから。

コインランドリーで大事な3つの要素とは!

三原:上場されているウォッシュハウスさんという会社はご存知ですか。あそこと当社はフランチャイズの体をなしていると思います。

竹村:そうですね、僕もそう思います。

三原:彼らと私達との違いは、彼らは土地や建物を持っている方に土地の有効活用をするということです。例えばある土地が有効活用できると考えたら、その土地の登記簿謄本を取り寄せて地主さんを調べ、営業をかけます。そしてコインランドリー作りと管理をしてあげて、色々な経費などを差し引いてお金を戻して、オーナーさんは何もしないというのが彼らのやり方です。

竹村:ウォッシュハウス型ですね。

三原:私達の場合は、例えば1か月に10店舗出店したとしたら、7店舗はサラリーマンの方がオーナーです。当然サラリーマンの方は土地も建物もなく、恐らく現預金も5~600万円しか持っていないので、お金と物件をつけることになります。コインランドリーで大事な要素は3つ、やる気とお金と物件なのです。やる気はある、お金は500万円しかない、物件も無いという方に物件とお金を提供するというのが私達の特徴です。

竹村:ちょうど今コインランドリーのフランチャイズで全く別のやり方をしている2社があり、その2社を上辺のやり方だけ真似た、機械だけ買わせるというようなまがいものが沢山あるということですね。

三原:そうですね。現状で機械は、三洋電機を引き継ぐアクアの機械が生産が追いつかずに現在受注停止です。それから東芝系列だった、元東芝系列の東静電気の機械も今注文しても7か月待ち、エレクトロラックスも8か月待ちということです。当社だけは即納ですが。

竹村:今は本当に盛り上がっているので、自分でやってしまおうと考えるところがあるのですね、ただ、僕が三原さんのところを手伝った時も、一番残念なのは最後の見積もりの段階で少し安い別のフランチャイズに行かれてしまうことです。営業としてはこれが一番嫌ですよね。三原さんはとにかくキャラクターが立っていますから、三原さんを好きになるという、キャラを立てていくという戦略に出たのも良かったと思います。

三原:はい、おかげさまで、ありがとうございます。

竹村:名前は出しませんが、腹の立つ競合はありましたよね。

三原:はい、元々私達の加盟店として3店舗ほど出していて、やり方がわかったからと真似して始めたようですね。

竹村:名前も、「主婦のどうこう」というコンセプトも同じですからね。本当にひどい人達がいたものです。

三原:気にはしていますが。

竹村:気にはしていても大きく構えて、酒を飲んで忘れてしまえということですね。

三原:その通りです。