フランチャイズバブルって?
林:竹村さん。今回は「フランチャイズバブルについて教えてください」という質問です。
竹村:フランチャイズバブルというものは、正確にいうと1998~2002年の約四年間にありました。何故、正確に年号まで覚えているのかというと、とある会社の業績と連動していたからです。そのとある会社は1997~1998年あたりから一気に伸びて、2002~2003年あたりに衰退していきました。とある会社というのは、僕が昔に勤めていた「ベンチャーリンク」という会社ですが、フランチャイズ業界自体のバブルと言われるほどの急成長をしたわけです。そこからもんどりうって高転びしたということです。なので、その時代については「ベンチャーリンク」がつくったフランチャイズバブルと言われています。
林:次々に様々なフランチャイズを成功へ導いていったということでしょうか?
竹村:現在でも有名な「ガリバー」「牛角」。また、「タスコ」という会社の「高田屋」という蕎麦居酒屋。「とり鉄」という焼き鳥屋も成功へ導きました。
当時、証券会社に勤められていた方なら、フランチャイズバブルというものはご存じないと思いますが、恐らくベンチャーリンク銘柄というのは知っていると思います。
ベンチャーリンク銘柄とは?
竹村:べンチャーリンク銘柄とは、「ベンチャーリンク」が支援しているフランチャイズ、「ガリバー」「牛角」の「レインズ」、「高田屋」「とり鉄」の「タスコ」の株のことを指します。これらは成功したため、上場していきました。
林:「ベンチャーリンク」が支援した会社の株を買えば、自ずと懐が潤ったということでしょうか?
竹村:ベンチャーリンク銘柄というだけで、高値の初値がつくわけです。そういう時代もありました。
「ベンチャーリンク」神話の崩壊
林:ですが、バブルというからには、崩壊してしまった。
竹村:そう。絶頂期までは、好景気はこれからも続くと思っていました。疑念の余地すらなかった。勿論、冷静に考えたらおかしな話だったのですが、「ベンチャーリンク」は失敗しないという、ある種ジンクスの様な風潮がありました。
林:次回、もう少しフランチャイズバブルについて、詳しく教えてください。