0次募集と1次募集って?

:竹村さん。今回は「0次募集と1次募集とは?」という質問です。

竹村:広告を掲載する前に知人、身内の中から募集することを0次募集と呼びます。一方、「アントレ」、「フランチャイズ比較ネット」、「フランチャイズの窓口」のような、大々的に媒体で募集することを1次募集と呼びます。0次募集は僕が編み出した方法で、明確な違いは広告の有無です。

:どうして0次と1次で分けているのでしょうか?

竹村:フランチャイズというのは、スタートアップ時のクオリティが成功の鍵になります。なので、信頼のおける方々に、丁寧に取り組んでいただいたほうが着実なのです。反対に、雑に一気に加盟者を募ってしまうと失敗してしまいます。

0次募集の礎となった失敗例

:具体的な失敗例はありますか?

竹村:「ベンチャーリンク」在職時に、アイデアだけで募集したことがあります。テストを蔑ろにしたばかりに失敗してしまいました。

:そのアイデアだけのビジネスの加盟金はいくらだったのでしょうか?

竹村:300~400万円。初期投資は1000~3000万円だったと思います。

:何軒が加盟してしまったのでしょうか?

竹村:最多で50~60軒です。

尖ったビジネスは、広告をするだけで加盟者が集まる!

竹村:林さんと出会ったとき、ホームページの内容を脚色して「アントレ」に掲載すれば、加盟者は自ずと集まると説明しましたが、決して嘘ではありません。特出していて尖っているビジネスは、一言だけで加盟者が増えます。フランチャイズの魅力ともいえますが、初期の段階で募集をかけてしまうと100%失敗してしまいます。

竹村:なので、0次募集という形で身内にテストをしていただくことが重要になってくるのです。

:0次募集と1次募集は、加盟を検討している方だけでなく、拡大を希望する本部の方々にとっても大切なお話だと思います。もう少し詳しく聞かせてください。