憧れのフランチャイズ「びっくりドンキー」
林:竹村さん。「びっくりドンキー」はフランチャイズなのでしょうか?
竹村:直営店も何割かありますが、基本的にはフランチャイズです。募集広告を一切出さないので、フランチャイズとは知らない方もいます。要は企業が次々と出店していくのです。本部が立地開発をして、適切な立地が見つかったら、どこかのフランチャイジーが開業するという方法で進めています。今、全国で350店舗もあり、確実に増え続けていて、撤退がありません。前回、ブラックで撤退という話をしていて、その対極の例として「びっくりドンキー」をご紹介していますが、僕は一番素晴らしいフランチャイズを問われた際には「びっくりドンキー」と答えることもあります。
林:まず、撤退がないということが素晴らしい。さらに、取り組まれているどこかが拡大をしていく。それはどう考えても、理想的なフランチャイズです。何故なら今、実際に取り組まれている方々が運営してみて、よい手ごたえを感じているからこそ拡大していくわけですから。
竹村:なので、信憑性があるという点で、僕は「びっくりドンキー」をオススメしています。東京で経営されている方になりますが、「びっくりドンキー」のオーナーと初めてお会いしたのはもう十何年も前のことになります。その後、何人か「びっくりドンキー」のオーナーに会いましたが、やはり皆さん満足しています。内情を知る方が新たに取り組んでいくということは、素晴らしいフランチャイズである証ともいえます。
「びっくりドンキー」は初期投資額もびっくり!
林:「びっくりドンキー」の初期投資はおいくらでしょうか?
竹村:コメダ珈琲と同額程度、またはそれ以上です。最低でも7000~8000万円。コメダ珈琲のときに話しましたが、加盟金、保証金は300~400万円程度ですが、居抜きはご法度なので一からつくり上げることになります。
林:最低7000~8000万円。最高額はどれくらいでしょうか?
林:一億数千万円程度でしょうか?
竹村:その程度は必要だと思います。
林:高額なのに増やしていくのですか?
竹村:「武田塾」ならば、「武田塾」を複数経営しようと考えますが、高額な「びっくりドンキー」をオーナーの方々が次々と出店していくので、いつも感服させられています。僕は一度、あるオーナーにオーナー会へ連れて行ってもらったことがあります。雰囲気は非常によかった。「アレフ」という、社名が少し怪しい北海道苫小牧の会社です。
林:それは、皆さんにとって、よいこと尽くめだからということですね。
竹村:僕はあまり「びっくりドンキー」へ行かないので、林さんのほうが詳しいと思いますが、メニューも当然変わっていくわけです。その開発力も尋常ではない。求心力という言葉をよく使いますが、本部の求心力がオーナーの方々を惹きつけて止まないわけです。ファンといってもよいかもしれません。創業者の方は二~三年前に亡くなられていますが、ネームバリュー自体にも求心力があるのでしょう。個人の方が加盟するレベルではありませんが、フランチャイズに安定性を求めるのであれば、「びっくりドンキー」を一度検討してみることをオススメします。
林:次回は「びっくりドンキー」について、もう少し詳しく教えてください。