面接で何を聞かれるの?
林:竹村さん。日本政策金融公庫を申し込んだときに、どんな面談が行われ、どんなことを質問されるのか。詳しく教えていただけますか?
竹村:まずは起業する理由。また、当たり前の話ですが、その経験がない場合は、数ある中からそのビジネスを選択した理由について質問されます。それに対して、利潤だけが目的だと駄目です。何故かというと、逆のお金を貸す立場から見たら、計画性があって継続性があるほうが断然いいわけです。無計画で突発的なものは当然駄目です。何故その事業を選んだのかという、問いに対する明快さが必要になります。その他にも細かいことを質問されます。家族の同意というのもあります。前回、データ主義に基づいているというお話をしましたが、奥さんの同意がないと、失敗する確率が高いのかもしれません。
林:反対しているといったら通過できないのでしょうか?
貸す側に立って考えると答えは明らか
竹村:貸す側の担当者の身になってみて下さい。反対されているといわれて貸しますか?そういう家族の同意も大事です。また、よく聞かれるのは場所です。立地の選択基準というのは色々質問されます。要するに総じて、自分のビジネスとしてやるという覚悟ができてますか?ということを問われ、フランチャイズの場合には最後に、なんでこのフランチャイズを選んだ?そのポイントは?というふうに問われる。フランチャイズは加盟しただけで安泰だという勘違いをしてませんか?ということです。前回お話した冊子に書いてあるような、フランチャイズに加盟するときの心構え。自分の商売を自分で成功させる覚悟はあるか?お金をこの人に貸したら成功するかしないか?という視点で審査されているということです。
林:誰でも正解が導き出せるようなマニュアルもあり、政策金融公庫側から模範解答が与えられているも同然ということです。
竹村:ところが稀に、現況の不平不満を冗長に訴える方がいます。そういう人は落ちます。
林:次回は政策金融公庫についてではないですが、僕自身思うところがあるので、珍しいですが自発的に少しお話しさせていただきます。