審査を通過しやすいフランチャイズ!?

:竹村さん。政策金融公庫について、まだ説明し切れていないところはありますか?

竹村:最初に通過しやすい方の特徴という話がありましたが、それはフランチャイズにもよります。フランチャイズのデータによって異なるのです。

:では、通過しやすいフランチャイズには、どのような特徴があるのでしょうか?

竹村:基本的には潰れない、廃業しないということです。そのフランチャイズの過去の申請人数や、返済不能になってしまった件数などは、全てデータとして保存されています。勿論、業種としての数字もあります。

:ちなみに塾の廃業率はどうでしょう?

竹村:塾の廃業は少ないです。借金は少額で、資金繰りもよいときてますから。

:潰れやすいのは飲食でしょうか?

竹村:飲食は場所の不一致というのもあり、借金も高額なので廃業しやすいです。

個人とフランチャイズで有利なのは?

竹村:なので、まず業界、業態によっての審査があるということです。フランチャイズだから不利ということは全くありません。

:では、個人で起業、フランチャイズで起業、というのはあまり変わらないのでしょうか?

竹村:むしろ、評判のよいフランチャイズならば有利ということもあり得ます。ただ、銀行でいうブラックリストのようなものがあり、撤退が相次ぐフランチャイズでは申請しても落ちるケースがあります。なので、なにで起業をするかというのはとても大切なことです。審査の面談はたったの一回。そこでよろしくない印象が伝わってしまうようでは駄目です。「創業の手引き」という冊子があるのですが。

:政策金融公庫から出ている冊子ですか?

竹村:その冊子に12個ほどのチェックポイントがあり、それらを満たせば通過できるようになっています。フランチャイズの場合、専用のページがあって、起業の注意点が記載されており、面談でも同じような質問をされます。そこから正しい回答も推測できるのですが、中身のない回答をしてしまう方もいます。

:政策金公庫の面談の内容は、とても気になるポイントだと思います。次回、それについて詳しく教えていただいてもよろしいですか?