CMをしている個別塾に加盟しても生徒が来ない?
林:個別指導塾のフランチャイズの価値は、塾を経営するノウハウを持っていない人でも塾を始めることができる、もしくは加盟することによって集客力を得られるということでしたが、テレビCMをたくさんしているようなフランチャイズに加盟すれば、多くの人が来るのではないですか?
竹村:塾というものは、多くの人に知られているからと言って生徒が集まる訳ではありません。
林:明光義塾さんにはキャラクターがいましたよね?
竹村:サボローですね。あれはすごくセンスがいいと思います。しかし、自分の子供を明光義塾に入れればサボらなくなるとは思いません。キャラクターなどはイメージ戦略のひとつですから。
林:スクールIEに入ったらやる気スイッチ入るんじゃないですか?
竹村:それも面白いところをついているとは思いますが、実際には、塾に入れたらやる気スイッチが入って、家に帰ったらスイッチが切れるなんて、親は思いません。
林:では、8割9割の塾に集客力がないのであれば、どこの塾に加盟したらいいのですか?
塾に適した集客の方法とは?
竹村:集客という点で言えば、塾業界というのは世の中で一番遅れていると思っているのですが、今でも新聞折込チラシというものがあります。林さんはご存知ないかもしれないけれど、新聞を取っているとチラシがガンガン入って来るんです。そのチラシの作り方が上手くて、集客ができるという塾ならフランチャイズに入る価値があると思います。
林:なるほど。チラシが上手な塾はどこですか?
竹村:すこし前ならばコベッツです。コベッツなどの塾が使った合格保証という売り文句はとてもインパクトがあって流行りましたが、今ではそのカラクリがわかってしまたことと、どの塾も同じことを書くようになって効果がほとんどなくなりました。
また、ヒーローズもチラシの力がありました。新聞のチラシというのはその内容ではなく安さを訴えることが大切なのです。
林:低価格、安さを上手く見せる事で、ヒーローズさんのチラシは集客力があったということですね?
竹村:はい。ですので、私が塾に加盟するならヒーローズがいいですね。そして、今なら学びの森もいいと思います。
林:学びの森さんもチラシがいいのですか?
竹村:学びの森は、チラシを撒いてどれくらいのリターンがあるかというのをきちんと把握しているというところが評価できます。ここまでいうと言い過ぎですが、個別塾のノウハウはどこもほぼ一緒なんです。ですので、集客力、チラシ、生徒を呼んで来る力という部分に加盟金を払う価値があるのです。
林:個別塾というのはどこも同じだけれど、チラシなどの集客力については差があるということについて、次回、詳しく教えてください。