意外と難しい移動販売!
林:竹村さん。移動販売のフランチャイズの続きをお願いします。
竹村:前回のとおり、移動販売には苦い思い出があります。ただ、失うと同時に得るものもありました。今回はその経験から生まれたノウハウを皆さんに伝授していきたいと思います。まず、移動販売は決して甘くないということを肝に銘じてください。人通りの激しい場所に出店しても売れる保証はありませんし、繁盛する場所の許可を取ることでさえ四苦八苦です。効率的なやり方としては場所取りの業者に依頼する方法が挙げられますが、一気に利益が少なくなるため最善ともいえません。
典型的なのはスーパーマーケット、ホームセンターなどの入り口付近でよく見かける屋台です。このように移動販売は、都内でよく見かけるケバブのように警察来たら退散するぐらいの気概があれば別ですが、一般的にはどこでも商売ができる代わりに場所取りが難儀です。また、実際にやってみればわかりますが労働環境は過酷で、その上最後まで売り切る根性がないと成り立ちません。あらかじめ販売ルートのプランを練る必要もあります。キッチンカー自体はよくできています。
林:衛生面はどうなっているのでしょうか?
移動販売は根性で乗り切れ!
竹村:きちんとしたキッチンカーであれば衛生面に心配はありません。それ以上に商売を成り立たせるのが大変です。もともと屋台は事業で失敗した方などが再起をかける商売の象徴です。逆境を跳ね返すぐらいの根性が必要なのです。移動販売で成功し、大きくなった会社も存在します。例えば「日高屋」はラーメンの移動販売からスタートしました。
おそらく『移動販売のフランチャイズ16社を徹底比較分析!』(http://kitchencar.biz/fc_19/)で紹介されているフランチャイズでは、整備の行き届いたキッチンカーを提供してもらえます。また、リース契約なので大体50~100万円と大変安価です。これは一見手軽に見えますが、上記のとおり実情としては非常に過酷です。機会があれば移動販売の本部に出演していただきたいと思います。