ラーメンのフランチャイズってどうなの?
林:竹村さん。ラーメンのフランチャイズについて教えてください。
竹村:ラーメンのフランチャイズは非常に多く、全体で20~30社ほどあると思います。ただ、意外に人気は横ばいで、頭一つ抜けている店舗はありません。最近熱心に募集されているのは「らあめん花月嵐」です。
実質フランチャイズに注意!
竹村:「らあめん花月嵐」はグロービート・ジャパンという会社が運営しています。会社としても古参なので、「アントレ」でもよく見かけます。そのほかにも「よってこや」、または小規模ではあるものの10~15店舗ほどを展開しているラーメンのフランチャイズもあります。ラーメンの場合、フランチャイズと明言していないにも関わらず、実質的にはフランチャイズというものもあります。加盟金なし、ロイヤリティなし、未経験、このような募集の仕方をしています。自分の名前でラーメン屋を開業できます、フランチャイズに入る必要はありません。このようなグループには注意が必要です。
よく考えてみてください。そのようなうまい話はありません。実のところ、加盟金は店舗の施工費に上乗せされている場合が多いです。ロイヤリティは麺とスープに上乗せされています。もちろん未経験の方でも安心して開業できるように作り方は教えてもらえます。経営指導もしてもらえます。ただ、それはフランチャイズと何ら変わりません。林さんは「どさん子ラーメン」はご存知でしょうか?
林:知っています。
技術革新の末に楽になった本部!
竹村:「どさん子ラーメン」は非常に歴史のあるフランチャイズで、40~50年前の、日本のフランチャイズの黎明期に発展しました。結果的に「どさん子ラーメン」は失敗しましたが、なぜかというと味の統一に苦しんだからです。店舗ごとに味のばらつきが出てしまいました。一方、「らあめん花月嵐」はいかがでしょうか?
林:どこの店舗でもおいしいです。味の違いも感じません。
竹村:それは技術革新があり、統一化が容易にできるようになったからです。スープも冷凍したものがそのまま送られてくるのでばらつく心配がなくなりました。なので、現在のラーメンのフランチャイズというのは、本部としては非常に運営しやすくなっていると思います。とはいっても、ラーメンのフランチャイズがオススメというわけではありません。その理由は次回にご説明します。