竹村さんも移動販売のフランチャイズをやっていた!
林:竹村さん。移動販売のフランチャイズについて、さらに詳しく教えてください。
竹村:前回は『移動販売のフランチャイズ16社を徹底比較分析!』(http://kitchencar.biz/fc_19/)というサイトをご紹介しましたが、実は僕も移動販売に関わったことがあります。本部を支援したのではなく、僕もその本部の一員でした。「東進」時代の仲間3人でハンバーガーのフランチャイズを立ち上げました。なぜハンバーガーかというと、大阪に松坂牛を1頭買いしている焼肉チェーン店があり、その端肉の部分をミンチにしてハンバーガーのパテにすればこれまでにないビジネスになると思ったからです。「Good-Driiバーガー」という名前で松坂牛ハンバーガーを売ることになり、販売方法を模索した結果、移動販売にたどり着きました。とあるフランチャイズ比較サイトで加盟募集をし、契約も十数件決まりました。キッチンカーも用意しました。このように何もかもが準備万端でしたが、結局は3台ほどしか走りませんでした。
人気はあったのにリーマンショックで撤退!
竹村:なぜかというと、リーマンショックで焼肉屋さんが1頭買いをしなくなり、ハンバーガーにする端肉がなくなったからです。単価10000~12000円の焼肉屋さんで、お客さんが半分になりました。当時は焼肉に関わらず、高級店は一気に衰退しました。きちんとした松坂牛のミンチで作ると、パテだけで500~600円になり、利益を出すためには1個2000円になってしまいます。なので、リーマンショックが起こる前までは順調でしたが、材料費の壁に阻まれて撤退しました。この苦い経験を通じて、学ぶことも多くありました。次回は具体的なノウハウについてお話ししようと思います。