日本の飲食を海外で展開するのは簡単ではない!!
林:インドネシアのバリに住んでいる友達からの相談なのですが、日本の居酒屋などをバリに展開したいのですが、オススメFCはありますか?
竹村:これはよくある話で、危ない話だと思います。
林:日本のFCが海外に進出して結構失敗しているのですか?
竹村:結構失敗しています。完全に撤退してこないと失敗とは言わないからあまり名前は出せませんが、安易に考えて進出したところは思うようにいかないです。
いろんな問題があります。
林:例えば牛角は世界進出していますが。
竹村:牛角は最初にアメリカに出して、それが今はカンボジアにも今度出すことになっています。FC・直営にかかわらず数多くのチェーン店が海外進出しています。
特に外食産業はご存知だと思いますが、日本の外食・飲食市場はもう伸びていません。
閉塞感があって氷河期みたいになっているので、社長が海外に行ったら雰囲気をみて、これはすごいと思うわけです。
ここに自分の店を持っていけば、これは間違いなく流行るだろうとみんな考えます。
ですが、やってみるとそう簡単ではないという事例をたくさん聞いています。
海外展開大成功の例:味千ラーメン
竹村:夢のある話も当然たくさんあり、有名なところでは味千ラーメンが海外展開で成功しています。
熊本に本社がある会社でどう夢があるかというと、関東にもいくつかありましたが、日本でのチェーン展開は失敗しました。それが中国に進出して大成功しました。いま中国に500くらいあるかと思います。
竹村:味千ラーメンは日本ではチェーン展開に失敗したのに海外に進出したら10年でこんなに成功したと、そこだけをつまんでとらえられがちですが、それは違うと思います。
重光産業という会社ですが、重光さんの話を聞いたことがあります。日本で失敗したから中国に出展したら安易に成功できたというわけではなかったです。
このラーメンを通して文化交流がしたい!金儲けではない!というパッションがありました。
中国に進出したら中国の技術を取り入れたり、タイに出店したらトムヤムクン風のものを開発したり、いろんな開発をしています。
林:次回、日本の飲食の海外進出について詳しく聞かせてください。