FC本部の株価の難しさ

林:ハウスドゥの株を持っているんですがこのまま持ってていいですか?

竹村:ちょっと今、株価が下がっていますね。マザーズに上場して、かなり短い期間で一部上場に指定替えになりました。
指定替えの後、最近の四半期決算では業績があまりよくなかったらしくて一時期の株価からは半値くらいになっています。
ハウスドゥは、天童社長に出ていただいた時(vol.97 / vol.98)に、彼が最初のFCの下地を作った、という時の話をしました。

林:結局、ハウスドゥの株を持ってていいんですか?

竹村:それは、難しくて、もしわかれば僕も買いますし、それがわかれば苦労しません。FC本部の株は本当に難しいです。
株価はどういう時に上がると思いますか?

林:予想より儲かった時!

竹村:その通りです。株価が上がり続けるには常に予想よりよくないといけないです。それをやって行くのはなかなか難しいです。

FCの成長のピークと上場時期のズレ

竹村:特にFC本部は難しいと僕は思います。なぜかというと、FC本部は目標を高く持たざるを得ないのです。
加盟目標、このくらいには何店舗になっている、などです。
ハウスドゥは、400〜500店舗ある今、1000店舗を目標にしていて、当然そういった年次計画があってそれを越えていかないといけないのですが、越えたぐらいが当たり前で、サプライズがあって株価が上がるのです。ところが大きな問題が1つあって、FCは伸びている頂点に近い時期に上場するケースが多いのです。
武田塾で例えたら、
20教室くらいの時に上場を申請して、
50教室くらいの時に上場して、
100教室の事業に成長した、
こうなったとしたらこれはいい成長です。ところが上場はそう簡単にできるものではなく時間がかかるもので、上場をしようと思ってから1年半〜2年が経過して、その間に加盟数が伸びてしまうのです。
なかなか頂点で、FC本部はこれから3段ロケットの1段目くらいで上場する、っていうことが難しくてピークに近い状態で上場するのです。
そこにお金が集まるのですが、そのお金を内部留保しておくわけにいかないので新しいことに使うのですが、ここで何か新しいことをやって失敗するということもありますので、なかなか難しいところがあります。

ご相談いただいた方が1番高いところで買っているかはわからないですが、2000円で買って1500円くらいになったりしていると思います。これで持っていていいかどうかはハウスドゥの業態をしっかり調べてここから伸びる可能性に賭けるかどうか、になります。それはやっぱり僕が言えることではないです。

面白いFCなのでハウスドゥについては、質問いただいた方へ次回、もう少しお応えしたいと思います。