加盟開発に力を入れ始めて伸びてきたコぺル!!

林:前回に引き続き幼児教室コぺルについて教えてください。

竹村:前回お話した通り、地味に長年いいものを作ろうとやってきたFCだと思います。
逆に言うと、加盟開発に力を入れていなかったのであまり広がらなかったです。
ところが、TOEベビーパークというFCが一気に広がったので、TOEベビーパークのやり方を真似て、スタッフまで本部で見つけて教育して黒字にしてから引き継ぐ、というやり方をして最近は教室数が増えてきました。

林:30年で50教室になって、ここ最近で10教室増えたということですか?

竹村:そういう感じです。もっと増えているかもしれません。
昔は名前は有名なFCでしたが、教室があまりないから地味でした。

幼児教育のFC加盟検討の不安:少子化だけど大丈夫??

竹村:幼児教育という分野がどうなのか?というところが加盟を検討する人はみんな気にします。

林:月謝もきっと安いですよね。

竹村:そうですね。それもありますが、月謝が安いというより、一番気にすることは子供が少ないということです。
これについてはどう思いますか?

林:うちは子供教育にお金をかけますけど、どうでしょうね。

竹村:それがこの分野に、コぺルを検討しているみんなの不安はそこです。
そんなことを言ったら個別学習塾や武田塾のような予備校だって、今の1~2歳が少なければ10年後の10歳は少ないから、そういう意味では一緒だと思います。

竹村:どれだけ教育にお金をかけるかというのは、塾業界では1人に対するお金のかけ方が上がっていく傾向にあります。
昔は3人の子供がいたから1人当たりは少なかったけど、今は1人っ子が多いから、昔の3倍はかけないけど2倍はかける。だから市場は縮小しないと言われてきました。
それはある程度は正しいと思います。

子供の頃から才能を伸ばすことは重要!!市場はあるし急には先細らない

竹村:教育熱心な親御さんは幼児教育から通わせることがあると思います。
幼児教育は母親主導です。
受験とは違うのですが、でも子供の才能は凄いです。
才能逓減の法則というものがあります。人が持っている才能は年齢が高くなれば高くなるほど引き出しにくくなるという意味です。逓減というのはしだいに減っていくという意味です。
小さい頃はみんな天才なのに、どんどんアホになっていくということです。小さい頃に開花させ、いかにそれを維持するかという理論があって、小さい時期に一気に才能を伸ばすことが重要だと考えられています。

竹村:かつて、SONYの井深さんが出した『幼稚園では遅すぎる』という本では、子供の時に才能が決まってしまうと言って本が売れました。
ビジネスの市場としてはあると思います。
今まで地味に継続してやってきたFCなので、本部の姿勢は信用できると思います。
あとは、生徒が集まるかどうかについては、市場はあるしここから急に先細るようにも思えません。

林:無理な加盟開発をしている本部が多い中で非常に好印象ですね。

竹村:ただ、ずっと無理な加盟開発をしないと、20~30年やっていても数が増えないかもしれません。
これではFCの本部としては商売にならないというのも事実です。