前回のあらすじ:7つの習慣Jは流行ったのだろうか?

林:竹村さん、7つの習慣J、保護者にとっては実際どうでしたか?

竹村:そこまで流行ったものではありませんでした。
学習塾は目先の成績向上を目指すところだというところに親は目がいってしまう、というところで前回(vol.149)は終わりました。

林:ITTO個別指導学院はたくさんあって、しかもそれは7つの習慣Jによるもの、っていうイメージがありましたが、そのおかげで流行ったと思っていました。

竹村:そうではないです。単純に、個別指導塾としての力で最終的には増えていったと僕は思っています。

デモ授業に感動!しかし、受講されない

竹村:7つの習慣Jにはデモ授業があるんですが、プレゼン用に色々よくできた演出もあるんですが、最後に片腕の大リーガーの話をすると母親の3人に`人は泣くのです。なのに、入るかというと、面談をすると、とりあえずは授業の方から、と言われます。

林:生徒としては入塾するけども、7つの習慣Jのコースは取らないということですね?

竹村:そうです。デモ授業で母さん泣いてたのに!みたいなケースが結構あります。素晴らしいカリキュラム。だけどまずは普通の授業カリキュラムからということです。

林:月々いくらくらいですか?

竹村:6,000〜7,000円で塾の料金とは別料金となっています。通常コース + 7つの習慣J の料金となります。
7つの習慣Jの提供者の株式会社FCEエデュケーションとしては、7つの習慣Jをメインと考えています。
その話は理屈としては通じるし本当に感動してくれるのだけど、やっぱりよく考えてお父さんに相談してみると、まずは普通のコースということになります。
7つの習慣Jに入った人も結構やめてしまっています。僕も自分の子どものことを親として考えると、”成功哲学リーダーシップ開発講座”とはいうんだけど、「うちの子はそこまで立派になるのだろうか」と思う親も多かったのも事実です。

林:自分の子にそんなに成功してもらいたいか?ということですかね。それは、うちの子のキャラに合わない、という感じですか?

竹村:確かにこれはすごいんだけど、
「うちの子には無理だ」と思ったり、
「女の子だしリーダーシップを開発されても」
「言ってることがちょっと高度すぎる」
そういう風に思われることが多かったです。親はみんなそうしたいかというとそうでもありませんでした。
7つの習慣Jの素晴らしさが伝わらないのかもしれません。だから、その時逆に勉強の補習塾はすごいと思いました。

家で親ができるような学校の答え合わせなどにはお金を払うのに、7つの習慣Jを聞いて何か気づきがあった、
それでも子どもが変わるかもしれない可能性に賭けない親が多かったです。
ちょっと受けてみてうちの子はそんな高いところまで目指してませんし、と言うことなのです。
だったら塾にも入れるな!と思うのですが、そうならないところが塾のすごいところです。

最後に、7つの習慣Jを一言で言うと「流行らなかった」

林:7つの習慣Jを一言で言うと?

竹村:本当にいいカリキュラムなのですが、塾の中ではあまり流行らなかったです。
でも、本当に変わっている子供もいるし、このカリキュラムに惚れ込んで塾ごと変わった、と言う教室も全国でいくつかはあります。