近くに同じフランチャイズができちゃう!助けて!

:竹村さん。「フランチャイズ本部から近くにフランチャイズを作ると連絡が来ました。どうしたらいいでしょうか」という質問です。

竹村:同じフランチャイズということでしょうか?

:そうだと思います。

竹村:であれば、すでにお手上げです。連絡が来る前から開店の計画は練られていたはずなので、しかたがないと諦めるしかありません。

:まず、どのぐらい接近しているのでしょうか?それによってもアドバイスは変わってきます。

竹村:コンビニであれば当たり前の話ですが、そうでもなさそうです。

:僕としても、これはどうしようもないと思います。

竹村:このような事態に陥らないために、あらかじめ予防をしておくことが大切です。

:事前に本部と話し合いなどをしていれば防げたかもしれません。

本部とのコミュニケーションが大事!

竹村:大概の方は範囲について無頓着です。また、契約の内容に含まれている場合もありますが、契約書とは関係なく増やす本部も少なくありません。「武田塾」も契約書とは別のルールに基づいて開校しています。なので、フランチャイズの現況を常日頃から怠ることなく意識することが重要です。あとは本部とのコミュニケーションの密度を高めていくことも必要です。コンビニのように大きな本部であればスーパーバイザーがいるはずです。本部との意思疎通を図るときには積極的に活用しましょう。小さなフランチャイズであれば社長、本部長と直接話ができると思います。本部とのコミュニケーションはオーナーの大事な仕事です。会話の中で関係を築いておけば、いきなり近隣に作るということにはなりません。

:本部と良好な関係を築けていなかったことが原因ということでしょうか?

できることはロイヤリティの減免ぐらいしかありません!

竹村:そうなります。ほかの原因としては観察力不足が挙げられます。一部の地域だけに集中するわけがないからです。周囲の動向を掴んでいればあらかじめ釘を刺すこともできます。結果はどうあれ、少なくとも要求だけは伝えておかなければいけません。そうすれば本部も加盟店さんに対して筋立った説明をしてくれるはずです。「武田塾」の場合は、次に開校する地域の話を常にしています。もちろん本部側の事情で、市場の拡大のためにやむなく出店することもあります。そのような利害関係の中で加盟店の1オーナーとしてできることは、積極的にコミュニケーションを取り、予防することだけです。あとはロイヤリティの減免の交渉ぐらいしかできません。