沖縄で「武田塾」は通用する?
林:竹村さん。「沖縄でフランチャイズは成り立ちますか?」の続きをお願いします。
竹村:前回も説明しましたが、人口は県全体で210万人、那覇でも30万人います。所得も九州、東北とそれほど変わりません。一般的なフランチャイズもあります。ただ「武田塾」となると、どうでしょうか?
林:平均月謝は6万5000円なので、少し気後れをすると思います。また、一生懸命勉強したい方はラ・サールへ通うため、島を離れているのではないでしょうか?
沖縄の大学進学率は?
竹村:そこで沖縄の大学進学率が重要になってきます。沖縄の方はあまり大学に進学しないイメージですが、調べると約37%となっていました。
林:それは低いのでしょうか?
竹村:東京は70%超えています。全国平均はほぼ50%です。その中、沖縄の37%という数字は九州の宮崎や鹿児島、四国、東北とあまり変わりません。大学進学率は収入と比例するので差はないのです。
林:僕の基準は「東進」、「マナビス」などの大学受験予備校が通用しているかという点です。
「武田塾」は沖縄でも通用する!
竹村:塾はたくさんありますが、ただ生徒1人あたりの単価は少し低くなっています。夏期講習などはあまり取りません。塾にお金をかけるという意識がないのでしょう。ただ、単価の低い地元の予備校がある中で、「東進」、「マナビス」などの予備校が苦戦しているわけでもありません。「東進」も結局は夏期講習が指標です。お金がないのなら夏期講習は取れないはずですが、少なくとも僕の記憶では、沖縄だけが格段に少なかったことはなかったように思います。なので、「武田塾」も十分に通用すると思います。なぜなら夏期講習で講座を増やすことはないからです。大学進学率も、いわゆるド地方という意味では本州のほかの県と変わりません。足踏みの理由は意識上の問題です。
林:誰が勇気を持って第一歩を踏み出すか、楽しみです。