「やよい軒」の加盟には複数の選択肢がある!
林:竹村さん。「やよい軒」のフランチャイズはどうですか?
竹村:「やよい軒」についてはよく問い合わせがあります。熱心に加盟開発に取り組んでいる効果の現れでしょう。現に加盟には3つも選択肢を用意しています。自己資金プラン、人気店舗を譲り受けるプラン、あとは「CoCo壱」のような社員の暖簾分けプラン。自己資金プランだと8000万円もの大金が必要になります。
内訳は内外装費3000万円、空調等1300万円、備品600万円、物件取得費2000万円、加盟金補助金1000万円。人気店舗を譲り受けるプランは、正式にはユニットFCと呼ばれていて、加盟金500万円、補助金200万円、その他費用、原材料・研修を合わせて820万円。安価な代わりに、購入した店舗費用をロイヤリティ以外に分割して払っていくことになります。一番最後の社員の暖簾分けプランは、パートナーチェーン制度。社員として開業するので自己資金は0円。費用は給料から天引きされていきます。「CoCo壱」ではブルーム制度といいますが、この方法で700店舗ほどを獲得しました。ちなみに「やよい軒」の本部は「株式会社プレナス」という会社ですが、どんな会社かご存知ですか?
「やよい軒」の本部はどんな会社?
林:「ほっともっと」の会社ですね。
竹村:この会社も面白くて、元々「ほっかほっか亭」の加盟店でしたが、今や勢力では本部を凌駕し、内部分裂や吸収を引き起こしています。本部の「ほっかほっか亭総本部」が気を抜いている間に、加盟店のほうが賢くなってしまったのです。ノウハウが蓄積した「株式会社プレナス」の店舗のほうが成功するため、どちらが本部かわからないような、ややこしい事態になっています。
「株式会社プレナス」は戦略上手!
林:本部からしたら加盟店の独立なんて許しがたいと思います。
竹村:許しがたいですが、隙を突くような抜け目のない本部なので力があります。この「やよい軒」にも「株式会社プレナス」の経営力が活きているような気がします。途中から「株式会社プレナス」の話になってしまったので、次回も「やよい軒」についてご説明します。