「本部にも儲けてもらおう」という考え方はどうして大切なのか?

:今回もマンマチャオの三原社長にお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

三原:よろしくお願いします。

:やっぱり加盟する方って、「これだけお金を出してるのだから、本部が色々やってくれるだろう、儲けさせてくれるだろう」と思うわけですが、中には「私達も儲けるけれども、本部にも沢山儲けていただこう」というような良いオーナーさんがいらっしゃいますよね。

三原:はい、いらっしゃいます。

:「なぜお金を沢山払った上に本部も儲けさせなきゃいけないんだ」と考える方も多いと思うので、その大切さや必要性を教えていただけますか。

三原:まず、本部が潤っていれば広告宣伝を打ちやすいということがあります。もう一つは、沢山店舗があって知名度が上がると、マンマチャオに加盟していることを友達に話した時に、「え、それ知らない」と言われるよりも、「ああ、あのマンマチャオね。全国に何百店舗もあるフランチャイズでしょう」と言われた方が、やはり自分のプライドや自尊心は満たされると思います。

:「あー、知ってる!」と言われた方がオーナーとしては嬉しいですよね。

三原:その通りです。「ああ、あの有名な、素晴らしいブランドでしょう?」って思われるためには、マンマチャオの本部にもそれなりに資金力があって、やれることがやれているという状態が必要です。セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのフランチャイズの本部機能と、我々の本部機能では、雲泥の差があるのは明らかですよね。でも加盟者側には「同じフランチャイズなんだから」という意識があり、「コンビニは臨店してくれる」とか「スーパーバイザーがこういうことをしてくれる」と、何かというと東証一部上場企業のフランチャイズのサポート体制を引き合いに出すわけです。

:なるほど。

ベンチャーのフランチャイズだからこそ、一緒に成長していこう!

三原:私達も同じことができるぐらいの本部機能を目指してはいますが、今はまだできないということを理解していただけないのです。

:「他の大手はこんなことしてくれるのに!」という不満には「ではコンビニ並みのロイヤリティを頂いてもいいですか」と言いたくなりますよね。

三原:「ロイヤリティは払えないけど、不満は言う」では矛盾していますよね。「加盟した小さなベンチャーのフランチャイズを大きくする」ということが加盟店さんの夢でもあるわけです。私は50歳になりましたが、加盟店のオーナーの方々は私より年上の60代、70代の方が沢山いらっしゃいます。「三原のような若造の社長を一人前の社長にしてやろう」という考えをお持ちの方が沢山いらっしゃって、その方々がブランドをもっと良くしていこうということで、頑張ってくださっている方が多く、本当にありがたいと思っています。例えば「セブンイレブンの鈴木会長を一人前の男にしよう」なんて誰も思いませんよね。

:絶対思いませんね。

三原:そのような少し変わった社長さん方が沢山いらっしゃいます。共に成長していくということをご理解くださる方の存在は非常にありがたいなと思っています。

:本部もある程度力がなければできませんよね。「ロイヤリティが安いから、加盟金が安いから良いフランチャイズだ」と思って加盟してしまう人には、それは少し違うということを言いたいですね。

三原:はい、それは違うと言いたいです。

:今日のお話で、ロイヤリティや加盟金に対する考え方が皆さん少し変わったと思うので、いいお話が聞けました。ありがとうございます。