スーパーバイザーのレベルが低い?

:竹村さん。「担当のSVのレベルが低過ぎます。どうしたらいいでしょうか?」という質問です。

竹村:SV、つまりスーパーバイザーですが、心もとないと感じる社長は少なくありません。加盟者側が指導している気分にもなるようです。ただ、この点については仕方がない部分もあります。ちなみに「武田塾」にスーパーバイザーはいませんが、林さんは誰が適任だと思いますか?

:山火先生あたりになると思います。

経験値が圧倒的に足りない!

竹村:確かに山火先生であれば務まると思います。山火先生は元生徒なので「武田塾」をよく理解していますし、逆転合格して早稲田大学に入学した経歴もあります。「武田塾」について、的確な指導ができるはずです。ただ、通常のフランチャイズ本部には山火先生のようなスーパーバイザーはいません。なぜかというと、多くのフランチャイズは拡大するタイミングで募集するからです。「リクナビNEXT」などの求人サイトを通じて集まる人材の多くは、そのフランチャイズについての理解度が足りません。「武田塾」でいえば、御茶ノ水本校で雨貝先生に3ヶ月間ぐらい仕込まれたあとに、他校の指導に行くようなものです。

:開業して2~3年経っている店舗の指導を、2~3ヶ月しか知らない方がするのは無理があると思います。

本部に提言しよう!

竹村:経験が足りないので抽象的な指導しかできません。これは能力がないというよりも、構造上の問題になります。なので、僕はSV部隊というものにいい印象を持っていません。スーパーバイザーのいないフランチャイズを作りたいと思っているのは、このような事態を防ぎたいからです。

また、通常のフランチャイズはスーパーバイザーを募集したとしても、年収400万円程度の、代わりの利く人材しか採用しません。店舗を救うことのできる人材を獲得するためには、年収800~1000万円で募集する必要があります。「ベンチャーリンク」にもSV部隊はありました。腕利きのスーパーバイザーは赤字店を黒字化させる力を持っていました。そのような能力のある方は個人で仕事ができますし、年収は1000~1500万円にもなります。400万円の方と1000万円の方では天と地の差があり、肩透かしを食らうのは当然です。

もし、優秀なスーパーバイザーに出会えたとしたら当たりだと思ってください。個人的にも親しくしておいたほうがいいでしょう。将来、フランチャイズ本部の重役になる可能性があります。そうでない場合は、本部に問い合わせるしかありません。昔は本部と加盟店に距離があり、情報共有ができなかったので、何気ない会話にも価値がありました。ですが、昨今は情報共有が容易な時代です。

「武田塾」でも、Facebookでやり取りをしています。もはやSV部隊は必要ない時代になってきているのです。まとめると、優秀な方に当たったら吉、代わってしまったら凶ぐらいに考えましょう。どうしても納得できなかったり、問題を解決できないようであれば、本部に問い合わせましょう。