フランチャイズは自分の娘!
林:竹村さん。フランチャイズ加盟検討して断られるケースについて、もっと詳しく教えてください。
竹村:前回「ピザーラ」の浅野さんの一家言をご紹介しましたが、正にフランチャイズ加盟とは自分の娘の結婚です。親ならば、娘を幸せにできそうな相手が望ましいはずです。林さんだって「武田塾」に対してそう思いませんか?
林:確かに、自分のブランドを運営してもらうわけですからそう思います。多くの方に加盟を熱望されるのは、娘の器量がいいということなので大変喜ばしい限りですが、頼りない相手では嫁にはやれません。
竹村:成功のイメージがつかないと不安になります。また、成功のイメージがつかないということは、新郎側にもご迷惑をかけることにもなります。
林:持参金目当てで加盟させてしまうのは、親として失格だと思います。
竹村:だからミスマッチを防ぐためにも、ふるいにかけていく必要があります。ただ見極めは困難です。第一印象だけで判断できたら苦労はしません。「武田塾」の場合にしても、予想に反した方がちらほらいました。
林:お断りしたあとに他のフランチャイズで大成功を収めた方もいました。
「武田塾」もレポート制になる?
竹村:「トータルサービス」の山口社長は、数回会ったぐらいで人となりはわからないと仰っていました。男は君のためなら死ねると本気で思い込みますが、ほんの一瞬だけで絶対に持続しません。見分け方としては「モスバーガー」のやり方が理に適っていると思います。複数の店舗を回らせてレポートを書かせ、駄目だったら再提出、数回駄目でも見限りはしない。だから何十回も出しているオーナー希望者もいます。
林:では「武田塾」も同様に、校舎を回ってもらってレポートを提出させればいいのでしょうか?
竹村:そのレポートの内容で見抜いていきます。既存店のチェックにもなっているので一石二鳥です。合格に至らなかったら、極端にいうと半年間ぐらいはひたすらにレポートです。そこまでしても提出し続けるのであれば、しっかりとした気合があるということです。
広告段階でふるいにかける!
竹村:ただ僕が最も理想的だと思うのは、広告段階でふるいにかけるというものです。サイトの内容を見て、着眼点のいい方だけが訪ねてくるようなセレクト方法が理想です。
林:広告段階でふるいにかけるというのは、視聴者にはわかりずらいと思います。次回はもう少し噛み砕いてご説明します。