ハウスドゥが評価できるポイント、加盟店のプラスになるノウハウ

林:ハウスドゥの株価が心配というご相談の続きです。

竹村:ハウスドゥというFCを冷静に見て僕から見てどうかというと、成功したFCであることは間違いないと言えます。
何が1番良かったかというといろんな見方があると思うのですが、僕が1番評価しているのは加盟店の売上を伸ばす宣伝の部分にノウハウがあるところです。
集客のところにノウハウがあると言っていて、それを実現できています。
内装業者や建築業者が不動産という分野に進出できるということがコンセプトなのですが、素人が不動産屋をやって不動産屋の業務のやり方を売っているのではなくて、
「売上=集客」が上がるというところにノウハウがあるとホームページに書いてやっているので評価ができます。
実際に古田敦也さんをイメージキャラクターに起用して、何億円もの多額の投資をしていて、FC本部としてハウスドゥの知名度を上げて加盟店にプラスになるようにすることは正しいことだと思います。

FC本部として、店舗のシステム関係を充実させることにお金を使うことが多いのですが、それよりも、宣伝広告費に使っています。
説明会にも古田さんを招いてイメージアップを図っていて、そこまでやってハウスドゥのブランドイメージを上げるところに本部はロイヤリティを使っているので、業界を変えていく可能性はあると思います。

FCが成長し続けることは難しい

林:FCが成長し続けるのは難しいですよね?

竹村:今まで成功したこととこれからも成功することは全然違う話で、特に、今は全国に400店舗もあるので、武田塾と同じように新規店舗のエリアがなくなってくきます。
エリアがまだ空いているか、ということと希望する人がちゃんと来ているか、既存店の業績とかいろんなことが関わってきます。
FC加盟数を400から1000にするということは、他の不動産屋から取っていかないといけないですし、そこらへんの難しさはわかりますよね。

林:上場することは大変なのですね。

竹村:だから僕は林さんにあまり上場を勧めないし、今までベンチャー・リンクでやって上場してそのあとなくなってしまったという会社をたくさん見ているし、それもある程度共通原則があるんです。

FC本部の株価を上昇させることは難しい

林:毎年絶対に何十件も増やさないといけないとしたら無理が起こるに決まっていますよね?

竹村:四半期ごとに全部数字を出していかないといけないから、そうすると否が応でも目先を追わないといけなくなります。
今期利益が増えないとしたら、無理をしてでも加盟を増やさないといけなくて、そこから歪みが出てくるようになります。「この株式を保有していたらいいですか?」と言われても、上場しているFC本部の株価を上げることは難しいです。一生懸命ホームページを読んで見たところ、ハウスドゥはFC関連でさらに投資をしていくと言っているのですが、それがどういうものなのかはわかりません。
ご相談者の方がいくらで買っているのかはわからないのですが、結論としてはFC本部の株は安定しているものではないということが言えます。