ブラックなイメージのあるコンビニに加盟する理由とは!?

林:前回(vol.121)に引き続き、コンビニのブラックな部分について教えてください。

竹村:前回、コンビニはグレーな部分がかなりあるという話をしました。でも長時間労働や家族を犠牲にする、旅行に行けない、などはみんな知ってることです。

林:それをわかってるのに加盟して、”ブラックだった” という話がWEBに出てくるのはなぜでしょうか?

竹村:何で加入するか不思議ですよね?
加入するのには理由があって、FCの業界でCタイプと呼ばれる契約があります。
Cタイプとは、脱サラで店が持てる契約のことです。
セブンイレブンはもう少し高いけど、低いところであれば自己資金が50〜80万円でコンビニのオーナーになれます。

林:50万円でコンビニ1件のオーナーになれるのですか?

竹村:なれます。そしてCタイプの契約は、収入保障をしてくれます。

収入保証をしてくれて、売り上げは借金の返済に!?

竹村:生活費がいくらかかるか聞かれて、家族に子供2人がいて、月35万円くらいかかるという話をすると、必要な収入を保障してくれます。

林:コンビニの売り上げが悪くても、35万円はくれるということですか?

竹村:そうです。逆に、良くても35万円しかもらえないことになります。
何で良くてももらえないかと言うと、借金を返しているからです。
コンビニを最初にオープンするときは在庫も全部、普通だったら仕入れになります。
店に置いてある商品だけでも結構な金額になります。それら全てを本部から借金して始めるので、すごく商品が売れても自分にお金は入ってこなことになります。

林:50万円で店舗も商品も用意してくれるけど、それらは全て借金で調達しているということですね。
毎月給料は保障される代わりに、売り上げが増加しても借金の返済に使われるというのがCプランというわけですね?

竹村:50万というのはかなり低ブランドで、セブンイレブンだったら200万〜300万くらいだったと思います。セブンイレブンはそんなものです。

収入保証はありがたいが、高い年収にはならない!!

竹村:今の理屈で言えば、始めるときに普通ではできない借金をして始めているので、収入を保障してくれるだけでもありがたいと思います。

林:独立できて、収入保障があり、お金も貸してくれるというそんなおいしい話があるのですね。

竹村:それでもツラいし大変なので、そこで悩む人は多いと思います。
奥さんにも相談をすると、収入の保障に日本人は弱いです。
以前にも話しましたが、起業しようとしたら、奥さんが失敗が怖くて反対することがあります。
Cプランは収入を保障してくれますが、でもよく考えてみましょう。
35万が12ヶ月だと、年収でいくらになるでしょうか?

林:420万ですか?

竹村:それで夫婦2人で働くので、年収220万と200万ずつになります。
それでもその計算ができないのか、安定した収入保障を選んでコンビニに加盟する人が多いです。

収入保証制度のおかげで、コンビニの加盟は増加している!!

林:結論としてはどうでしょうか?

竹村:ブラックやグレーと言われても、コンビニの加盟が増えていく理由は、収入保障制度にあるといえます。
今くらいの話はみなさん知っていると思います。
次回、世間で知られていないコンビニの話をします。